作業工程
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加工図
下拵え図ともいいます。躯体図に基づいて、柱や梁の型枠に使用するパネルを図面化したものです。大面、小面、桟木の位置、番付けが示されています。
材料(合板)をできるだけ無駄にしないため、効率的な割り付けとなるように工夫します。仕上げにより、コーティングベニヤと普通ベニヤの使い分けをします。
壁付けの柱の面を小面にしたり、大きいパネルは分割して、運搬や解体のことをあらかじめ考えておきます。
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型枠加工
パネルソーや台のこなど挽き割った合板に桟木を釘止めして、加工図に基づいたパネルにする作業を目指します。
釘のピッチ(間隔)に注意して、転用材はスクリュー釘を使用します。
釘打ちの際、合板から桟木が外にはみ出ないようにします。
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資料搬入
資材置場で加工したパネル材や金物など、現場で使用する材料をトラックに積込んで搬入します。
荷の高さや重量が過大になり過ぎないように注意します。
現場ではクレーンやフォークリフトを使用して、慎重に荷卸しを行います。
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墨出し
親墨(基準墨)から柱や壁の型枠の建て込みに必要な子墨出し(躯体面)をすることを指します。
子墨出しで鉄筋のかぶりや差し筋の位置を確認して、問題があれば是正してから建て込みます。また、柱の出隅・入り隅部分と開口部には印を付けておきます。
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柱建込
敷き桟木に合わせて小面を先に立て、後に大面を立てます。垂直確認をします。
型枠を立てた際、柱筋とのかぶりがとれているか確認します。
セパレーターを柱筋の外枠に通していいかも確認します。
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型枠締固め
型枠の精度を確認しながら、パイプを使用してフォームタイで締付けます。
締付け過ぎると型枠が内側に入り込んでしまいますので、注意が必要です。
コンクリートの側圧を考慮し、必要に応じてサポートターンバックルなどで押し引きを行います。
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打設前確認・検査
コンクリート打設の前に型枠の精度が基準内におさまっているか検査します。
また、支保工の数や補強が適切か、などもこの時に確認します。
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コンクリート合番
コンクリート打設作業に立ち会うことです。事前にフォームタイの緩み、支保工(サポート)の確認などを行います。打設の順番、打設のスピードに注意します。
型枠の状態を確認します。フォームタイやパイプなどの緩み、型枠のはらみ、庇やベランダなどのレベルの確認、調整を行います。
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型枠解体
コンクリートの強度・養生期間の確認をしてから、フォームタイで締めているパイプを取り外します。型枠を脱型は足場上の作業になります。パイプを取り外すことを「パイプを切る」といいます。
フォームタイやパイプの取り忘れ、釘の抜き忘れに気をつけます。
脱型後、Pコンの取り忘れに注意します。足場上に資材を放置しないよう注意します。
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資材搬出
解体が済んだ資材を運びやすいようにまとめ、トラックに積込みます。
運搬中に飛散したり、荷崩れが起こらないように注意して資材置場まで運びます。
無事に搬出を完了させることによって、全ての作業が終了します。